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マインドフルネスとは?

「マインドフルネス」という瞑想は、自分のからだに注意を向けることで、心を自分の内側に留めようとします。

・・・・・・ここでいう「自分のからだ」というのは、「頭頂」や「足裏」といった身体の部位や呼吸のことを意味します。

 

 からだは、あなたが自分を外へ開いていくときの媒介=インターフェイスですが、あなた自身なので、外か内かと言えば、自分の内側です。

 たとえば、呼吸は、鼻がつまってなければ、通常、鼻呼吸になります。

 鼻の穴から空気が入って、そしてまた鼻の穴から空気が出ていきます。

 空気は外から入ってきますが、呼吸は自分のからだの内側で起こっている、私たちの一番大切な生命活動です。

 しかし、私たちはふだん、自分の内側で起こっているこの呼吸という事態に注意や関心を向けることはありません。

 

 でも、考えてみてください。

「生(い)きてる」ってことは、「息(いき)をしてる」ってことです。

 私たちは、お母さんから生まれるとき、息を吸ってオギャアと生まれ、死ぬときは最期の息を吐ききって死にます。

 生の時間とは、この息を吸って吐ききるまでの、呼吸をしている時間です。

 生(人生)の一瞬一瞬を大切にして生きることが大事だとよく言われますが、それならば、人生で一番大事なことは、自分の呼吸に注意を向け、しっかりと感じきることではないでしょうか?

 この意味で、自分の内側で起こっている呼吸に注意を向けるということが、いかに興味深い、意義深いことなのかがわかります。

 

「マインドフルネス」とは、「マインドフル」、つまり「よく気づいている」ということです。

 自分の呼吸やからだにしっかりと気づいている、注意を向けるということです。

 これによって、自分の外へと心が滑り出すのを止め、自分の内側に心を留めておくことができるようになります。

 その結果、気散じが止み、ストレスを生み出す根本原因を断つことができるようになるのです。

(樫尾直樹『慶応大学マインドフルネス教室へようこそ!』より)

​ 詳しくは、樫尾直樹『慶応大学マインドフルネス教室へようこそ!』

 

      樫尾直樹『マインドフルネスがよくわかる本』

 

をご覧ください。

@​慶応マインドフルネスセンター

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